年老いて自分で身の回りのことができなくなったとき、誰が自分の車椅子を押してくれるのか?
先日、私は50年ぶりの高校同窓会に参加しました。これがとても楽しく、同時に衝撃的な体験でもありました。
楽しかったのは、高校時代の友人だけでなく、小学校や中学校で一緒だった懐かしい人たちと再会し、話すことができたからです。中には、幼稚園から一緒だった人までいました。何十年ぶりに見た、あの懐かしい笑顔を目にすると、不思議な魔法のように教室のチョークの匂いや休み時間のベルの音がよみがえってきます。
衝撃的だったのは、自分がもう68歳になっているという事実です。時の流れは一体どこへ行ってしまったのでしょうか。心の中では、私はまだ公園で遊び、何の心配もなく暮らしている小さな子どものままです。夏の暑い日に、近所の子どもたちがスプリンクラーの中を笑いながら駆け回るのを見ると、数十年前のあの自由で楽しい夏の日々が鮮明に思い出されます。
さらに驚いたのは、年月が私たちの身体に与えた影響の違いでした。杖や歩行器を使って歩く人、バランスを取るために配偶者の腕をつかんでいる人、携帯用酸素吸入器を持ち歩いている人がいる一方で、まるで時間と特別な契約を交わしたかのように、若々しく健康的な姿を保っている人もいました。
同窓会は約5時間続き、夕食後にはテーブルを移動しながら、昔話や近況を語り合いました。やがて話題は、私たちの未来——加齢という現実と、その先に待っている不確実な日々——へと移っていきました。家族の形が変わり、子どもたちも遠方に住んでいたり、親の介護をあまり義務と感じなくなったりしている現代、「年を取ってもっと弱ってしまったとき、誰が私たちの車椅子を押してくれるのだろう?」という問いが何度も出てきました。
私たちは、誰もあまり訪れることのない施設で過ごすことになるのでしょうか。それとも、自宅で暮らし続け、介護者——もしかしたら見知らぬ人——に支えられて人生の終わりを迎えるのでしょうか。私たちが話し合う中で、人生の最終章を、滑走路にそっと着陸してやさしく停止する飛行機のように、少しでも穏やかに迎えるために必要だと思うことがいくつかあげられました。
できるうちに計画を立てる
早めに準備を始めれば、移行はよりスムーズになります。住みやすい小さな家への住み替え、介護施設や高齢者住宅の事前調査、介護保険の確保などがその一例です。ある同級生は「万が一に備えて」すでにいくつかの高齢者向け住宅を見学したと話してくれました。今すぐ入居するつもりはなくても、危機的状況で慌てて決断するのを避けるためです。
社会的つながりを保つ
同窓会で交わした笑い声や温かい雰囲気は、人とのつながりを保つことがどれほど大切かを改めて教えてくれました。人との交流は孤独や、それに伴ううつ病を防ぎます。友人関係、地域活動、あるいは今回のような同窓会などを通じて、社会的に活動することが人生に目的と喜びを与えてくれます。
今から健康を維持する
ゴルフやハイキングを楽しむ人と、歩くのに苦労している人との違いは一目瞭然でした。日々の小さな習慣——散歩やストレッチ、軽い運動——でも、長く自立と移動能力を保つ助けになります。ある同級生は笑いながらこう言いました。「マラソンのためにトレーニングしてるんじゃない。90歳になったとき、自分でトイレに行けるようにトレーニングしてるんだ!」
家族以外の支援ネットワークを作る
子どもが近くに住んでいない人も多いため、友人や近所の人、地域の仲間が必要になります。ある女性は、自分の地域で行っている「高齢者お互い見守り制度」を紹介してくれました。これは住民同士が毎日電話やメッセージで安否を確認し合うというシンプルな取り組みですが、大きな安心感をもたらします。
前向きな姿勢を保つ
何よりも、私たちの心構えが人生を形作ります。年を取ることは避けられませんが、ユーモア、感謝の気持ち、そしてしなやかな心で向き合えば、その経験は大きく変わります。同窓会の写真を見返すと、肩を組み、心からの笑顔を浮かべている私たちが映っていました。そのとき、喜びは若者だけの特権ではなく、「心が若い人」全員に与えられているのだと改めて感じました。
これからもずっと、あなたの人生が幸せに包まれますように。
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スティーブン・ギャン:全米与信管理協会(National Association of Credit Management)認定の与信リスク管理コンサルタント
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